国と国が びょうどうに とりひきしている しるし! フェアトレードマークについて学ぼう!
![フェアトレードの商品を探すコックー](/app/sdgs/img/story/27/story1.jpg?1712033658)
スーパーで 買いものをする マリアンヌ。ふと気づくと、くだものコーナーにコックーが……。バナナを見ながら、なにやらブツブツと つぶやいています。
「よしよし、これは “フェアトレード”の しょうひんだな」
すると、すかさずマリアンヌが、
「こんにちは、コックー! ところで、“フェアトレード”って なにかしら?」
と話しかけました。
「お~、またおれは ひとりごとを 話していたか!」
ガハハ!とわらうコックー。
![不平等な貿易について説明する様子](/app/sdgs/img/story/27/story2.jpg?1712033658)
「これを見てくれ」
そう言うと、コックーはマリアンヌに バナナの ほうそうしに えがかれているマークを 見せました。
「このマークはなに?」
「これはな、“フェアにトレードされたしょうひん”であることを あらわしているマークなんだぜ!」
「フェアにトレード……?」
首をかしげるマリアンヌ。コックーがガハハとわらって せつめいを つづけます。
「トレードとは“ぼうえき”のこと。国どうしで食べものや せいひんなんかを 売ったり買ったりすることだ。ぼうえきっていうのは、本来は こうへいに 行わなくちゃいけないもんなんだが、かなしいことに、買うほうの国が きょくたんにやすいお金で しょうひんを買い、売るほうの国に きちんとお金が 入らないような、ふこうへいな ぼうえきも おきているんだよな」
![フェアトレードについて説明をするコックー](/app/sdgs/img/story/27/story3.jpg?1712033658)
「お金が入らず まずしくなってしまった国は、どうなってしまうのかしら……?」
心配そうに聞くマリアンヌ。
するとコックーも 少し しんみょうな おももちになりました。
「一番に えいきょうが 出てしまうのが、しょくひんのげんりょうや くだものなどを 作る人たちだな。バナナや コーヒーまめなんかの さくもつを、ろうりょくに見合わないような、とてもやすいおきゅうりょうで 作らなきゃならないんだ。しかも、お金がないから、子どもたちまで はたらかされてしまう。はたらくために 学校に行けなくなってしまう子どもも いるんだぜ」
いつもよりひくい声で、くるしそうに話します。
「だが!」
パッと顔を上げるコックー。
「そんな フェアでない とりひきをなくし、国と国の間で ふびょうどうがおきない とりひきを めざしたぼうえきのことを “フェアトレード”と言うんだ!」
![フェアトレードの商品に囲まれて喜ぶ様子のマリアンヌ](/app/sdgs/img/story/27/story4.jpg?1712033658)
「フェアトレードを行うには、作り手の ろうりょくに見合ったお金を きちんとはらうことが ひつようだ。だから、ほかのしょうひんよりも 少し高いこともあるんだが、そのおかげで まずしい国ではたらく 作り手の方たちに、正しいちんぎんを はらうことが できているんだぜ!」
こう話すとコックーは、ニッとわらって、フェアトレードをあらわす マークのついたバナナを かごの中へ入れました。
コックーのせつめいを聞いて、うんうんとうなずくマリアンヌ。
「なるほどね。いつもは 一番やすいものを!と思っていたけれど、これからは"フェアトレード"な しょうひんを えらぼうと思うわ!」とにっこり。
「そう言ってくれてうれしいぜ~!」
コックーは、またガハハとわらってお会計へ。
少し高いけど、みんながハッピー。フェアトレード、もっともっと広がるとうれしいね!!